県立高校一般入試の合格者が18日(月)に発表されました。
これで二次募集を残すのみとなり,中学・高校・大学の入試はほぼ終了したことになります。
そこで,次年度の準備として,今回から数回に分けて入試制度の解説をします。
今回は,大学入試です。
学習指導要領の改訂により,来年度から大学入試科目が変更されることになっています。
文系の生徒にとって大きな変更となっています。
国立大・公立大(県立・市立)を志望する生徒は原則として大学入学共通テストを受験する必要があります。
大学入学共通テストは1月の中旬に高校3年間の学習内容から出題されます。
「+」の記号はそれらのすべてから出題されることを表しています。
大きな変更点を下線付き赤字で示しています。
簡便化のため、受験者が多いと想定される科目に限定した記載にしてあります。
大きな変更点は,2つあります。
① 試験科目「情報」の追加
過去問が存在せず,参考書や問題集の発行が少ないのが現状です。
模擬試験の問題が必ずしも参考になりません。
② 文系の生徒は学習量の増加
数学では,試験範囲が1単元増加します。教科書換算で60~80ページ程度です。
地理歴史では,世界史選択であっても日本史の学習を,日本史選択であっても世界史の学習をする必要があります。
公民では,現代社会に相当する公共が単独では出題されず,倫理もしくは政治・経済との組合せで学習する必要があります。
これらの変更点については,次回以降で詳しく説明します。
大学入試の試験範囲は,高校3年間で学習する内容のほぼすべてです。
「勉強に本気になるのは3年生になってから」とか「入試対策はインターハイが終わってから」などの考えでは,「甘い」と言わざるを得ません。
このような考えでいると,「受験勉強の時間が全然なかった」のオンパレードになります。